〜 シャンパーニュの多彩な個性 〜 2018年3月20日(火) リストランテ ベリーニ 講師:岩田渉氏(第8回全日本最優秀ソムリエコンクール優勝) La formation de "Dégustation" organisée par le Bureau Champagne au Japon |
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<アミューズ> 静岡県産ブランド豚のパテの最中 <あたたかい前菜> ジャガイモのニョッキ 紅ズワイガニのクリームソース
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昨年の全日本最優秀ソムリエコンクール優勝の岩田渉氏を講師に迎え、シャンパーニュアカデミー特別講座を開催しました。 まずはシャンパーニュ委員会作成のポワーポイント資料をスクリーンでご覧いただきながら、シャンパーニュの基礎知識について講義。 おさえるべき基礎知識はもちろんのこと、土壌がワインにもたらすテロワールについての独自の見解や、好気的、還元的など専門用語をわかりやすく解説してくださる話術に、皆さん時間を忘れて引き込まれていきます。 続いては、お料理の前に1種づつシャンパーニュをブラインドでテイスティング。参加者からの感じるままの断片的なコメントを、分析的でかつ体系的なワインの総合的理解へ導いていく緻密な手際は圧巻でした。 お料理とのマリアージュについても、なにをポイントとするのか、岩田氏と同体験を追随しながら聞くコメントは、自然と内に入ってきます。 ワインのみのテイスティングだけでは味わえない経験です。 またぜひ、次回以降につなげていきたい会となりました。
☆ シャンパーニュリスト(供出順) 1.Guy Charlemagne “ Grand Cru Réserve Blanc de Blancs ” CH100% はつらつとして鮮やかなレモンイエロー。 グレープフルーツやレモンコンフィチュールの柑橘香から白ブドウ比率の高さがわかり、加えてコリアンダーシードなどのアクセントとなる香りがあり、完成されたまとまりを感じる。 酸がしっかりとしていて、口中でまっすぐとのびる。ストラクチャーの強さ、ミネラルを感じつつ清涼感があり生き生きとしたフレッシュなシャンパーニュ。
2.Pol Roger “ Brut Réserve ”Drappier “ Carte d'Or Brut ” PN33% M33% CH33% 輝きのあるレモンイエロー。 白桃や赤い果実のニュアンスを感じることから、アサンブラージュのワインであることがわかる。 コクの豊かさからリザーブワインの比率の高さがうかがえ、100%MLFにより酸が非常におだやかとなっている。 バランス、口当たりのよさ、やさしい印象から大手メゾンのものであることが推測できる。 3. Jean Josselin “ Cuvée des Jean ” PN100% 淡いグリーンイエロー。 もぎたての青リンゴやグレープフルーツの皮に加えて赤系フルーツの香りもあり、若々しくフレッシュ。 凝縮されたフルーツのコクと共に苦みと渋味を感じることから、黒ブドウの特徴が捉えられる。 ブラン・ド・ノワールらしからぬ外観は、非常にやさしくおだやかにプレスされた証であり、高品質であることがわかる。
4. Canard-Duchêne “ Cuvée Léonie Rosé ” PN50% M25% CH25% 淡いピンクトパーズ。シルキーな泡。 イチゴやブリオッシュにスパイシーな香りもあり、クリーミーなアタックで余韻が長い。 ブルゴーニュのPNを彷彿とさせる複雑さがあり、非常に緻密に作られた1本。
5. Deutz “ William Deutz 2006 ” PN60% M10% CH30% 輝きのあるゴールドイエロー。 パイナップルやゴールデンデリシャスのような蜜が豊かな果物の香り。フレッシュさを保ちつつ、ポテンシャルの高さを感じる。 アタックの中盤から酸がのびやかで、泡のきめ細やかさ、熟成感の高さと相まってフィニッシュに向けて長い余韻、ハーモニーが素晴らしい。
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<冷たい前菜> 長野県産サーモンのカルパッチョ 菜の花のソースと柚子胡椒パウダー添え
<パスタ> 白魚と春菊のオイルソース <メイン> 黒毛和牛イチボのロースト フォンドボーソース
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